「事業再生のスペシャリストとして、中小企業の成長に貢献したい」
「事業再生のスペシャリストとして、中小企業の成長に貢献したい」
事業再生の現場は、まさに綱渡りの連続です。さまざまな利害関係者との調整が求められ、当面の資金繰りを整え、企業の安定化を図ります。その後、抜本的な改革に着手します。タイトなスケジュールの中で、社長をはじめとする経営陣、金融機関、外部支援機関などと密にコミュニケーションを取りながら進めなければなりません。初動を誤れば、再生の可能性は大きく低下してしまいます。
経営陣、従業員、金融機関など、それぞれの利害や感情が複雑に絡み合う中で、全員が納得する道筋を見つけるのは、決して派手な仕事ではなく、泥臭い仕事です。その際には、私はあくまで黒子に徹し、表舞台で目立つことはありません。しかし、関与させていただいた企業が赤字から脱却し、成長軌道に乗る瞬間に立ち会えることは、何にも代えがたい喜びです。厳しい局面も多いですが、これこそが自分の天職だと確信し、この仕事を生涯続けていきたいと考えています。
「日本の中小企業の発展に貢献したい」という想いから
私は、もともと経営コンサルタントを志していました。アフリカ経済学や開発経済学を学んでいた私ですが、ふと「日本の中小企業は元気なのか?」と疑問に思ったことが、現在の道を歩むきっかけとなりました。
そこでまず、政策金融機関として地域経済を支える中小企業専門の金融機関である中小企業金融公庫に入庫しました。融資の経験は積めたものの、コンサルティングの経験を積むには限界があると考え、新たなステージを求めて早々に退職しました。
そんな中、支店で偶然目にした資料に、ある企業がコンサルタントと共に作成した事業再生計画書がありました。そこに記載されていたのが、事業再生のパイオニアである山田ビジネスコンサルティング㈱の名前でした。その瞬間、自分が本当にやりたいことを確信し、同社へ転職。こうして、中小企業や中堅企業の事業再生や財務改善に携わる経営コンサルタントとしての道を歩み始めました。
「挑戦と経験の積み重ね――中小企業再生に捧げる情熱」
私の転機となったのは、大手ビジネスホテルチェーンの事業再生プロジェクトでした。クライアントは、リーマンショック、鳥インフルエンザ、東日本大震災といった外的要因の影響を大きく受け、経営危機に直面していました。
当初はアソシエイトとして下働きからのスタートでしたが、寝食を忘れて取り組んだ結果、次第に現場担当者や最終的にはプロジェクトリーダーを行うまでに成長させて頂きました。
この経験を通じて、私は事業実態や財務状況を細かく分析し、数字やデータを基に現状を整理しながら、未来をイメージする力を徹底的に鍛えられました。また、非効率なビジネスプロセスの発見や、企業の持つリソースを活かせる市場の可能性を見出すスキルも磨かれました。
さらに、社長をはじめとする経営陣と膝詰めで議論を重ね、納得感のある改善施策を立案すること、現場のキーマン(部門長など)とともに施策を実行し、組織の変革を促すことを通じ、組織を動かす経験を積み重ねました。
結果として、金融調整・トップライン改善・リストラの実行・スクラップ&ビルド・外部資金調達などの施策を進め、V字回復を実現しました。
数年後、再びクライアントの社長とお会いした際、こんな言葉をいただきました。
「本当にしんどい時期だったけど、あの時踏ん張ったおかげで、今では社員の顔にも笑顔が戻りました。」
この言葉を聞いたとき、私は改めてこの仕事の意義を実感しました。
「ビジネスモデル変革」と「財務改善」の両輪で、中小企業の持続的成長を支える
事業再生とは、単なる手続き論ではなく、本質的には「経営の安定化を図り、事業を変化(再構築・再成長)させること」だと、私は強く認識しています。
数字だけを追いかけるのではなく、かといって夢物語だけを語るのでもない。数字と具体的なアクションプラン(変化を促す行動)をしっかりリンクさせながら、支援することを常に心がけています。
中小企業の経営者の皆様は、日々多くの悩みや課題に直面しています。
・「商売をどう変えたらいいのか?」
・「事業を引き継いだが、経営幹部をどう育てればいいのか?」
・「新しいことに挑戦したいが、資金の目処が立たない……」
・「銀行にどう説明すればいいのか?」
私は、こうした悩みに真摯に向き合い、「ファクトベース」で解決策を導き出すことに全力を尽くしています。
経営者の皆様の豊富な経験に敬意を払いながら、関与させていただいた中小企業がさらなる成長を遂げるための頼れるパートナーであり続けたいと思っています。